両立支援 「COLORS ~十人十色の働き方、みんなのカラフルストーリー~」
時間を意識する職場だから、自然と一人ひとりの強みがいきる。
iction!の取り組み 、 共働き 、 家事・育児 、 キャリア
2020年06月16日
十人十色の働き方をご紹介する『COLORS(カラーズ)』。
今回は... 出産・介護をきっかけに仕事との両立に悩み、新卒から16年務めた玩具メーカーを退職。現在は、家族を最優先にしながらも、経験やキャリアをいかして働ける「ZIP WORKER」として、1日5時間、週4日勤務で企業広報・CSRの仕事をする清水さんのストーリをご紹介します。
キャリアの継続と時間の融通。どっちも叶えたい。
新卒で入った玩具メーカーに16年勤めました。とても楽しかったです。
最初は玩具売場で着ぐるみを着たり、子ども向けテレビ番組に出演するなどの販促業務。その後、企画職として商品開発や企業コラボなど現場の仕事を経験し、結婚を機に経営企画室に異動しました。
役員のプレゼンテーションや会議の資料づくりなど、経営層に近い刺激的な場所で部下をもちながら、仕事の幅が広がっていくことに充実感を感じていました。
ふたりの子どもの子育てが始まった時点では、仕事との両立は上手くいっていたのですが、親の介護が始まると事態は一変。平日は子どもを寝かしつけてからパソコンに向かい、休日は介護のため実家に向かう日々。すぐに限界が来ました。「何かを手放さなきゃ回らない」と悩み、退職することに決めました。
でも欲を言えば、家族を最優先にしながらも、重ねてきた経験やキャリアは捨てたくない。そんな時に知ったのが「限られた時間で成果を出す」というZIP WORKでした。企画やマネジメントの経験をいかしつつ、短時間で働けるなら。そう 考えてリクルートスタッフィングで派遣先を探しました。
効率を意識できるから、時間が限られていることは、むしろ、メリット。
現在は企業の広報やCSR、セミナーの企画などに携わる仕事をしています。1日5時間、週4日勤務で、平日のお休みは介護をしています。
休日に子どもと過ごせる時間が増えた一方で、働き始める前は「平日に休んで、迷惑をかけずに仕事ができるだろうか」と不安でした。でも、実際働いてみると、チームには私と同じようにフルタイムではない、変則的な勤務時間の人が何人もいるのに、とてもスムーズに仕事をしていることに驚きました。
その秘訣は、「自分と相手の時間を気遣う」ことだと思います。出勤日・時間がバラバラのチームのため、常に仕事のバトンをチーム内でぐるぐる渡している状態。その中で上手く回していくために、「いつも前倒しで仕事をする」「情報共有を心掛けて、お互いに相手の仕事を把握する」ということが自然とできていると感じています。
育児や介護をしていると、どうしても急に働けなくなることがあります。ですが、普段からバトンを意識したチームプレイに慣れているため、いざそうなった時も誰も慌てません(笑)。
どんな経験も、働く人の強みになる。
今私が担当している仕事は、さまざまな働き方を世の中に知ってもらったり、よりよい働き方について広く情報発信したりする仕事です。前職で身に付けた仕事のスキルや知見をいかせているのはもちろんですが、自分自身が働き方について悩んだ経験があるからこそ、今の仕事を自分ごととして取り組み、やりがいを感じることができています。直接職場で学んだスキルじゃなく、悩んだり迷った経験も、自分の強みになるんですね。
そしてもう一つ実感しているのは、短時間勤務でもやりがいのある仕事はできるし、時間への意識が高い人が集まると無駄がなくなり効率はむしろあがる、ということ。最初は不安もあったけれど、「能力をいかして短時間で働く」というZIP WORKの考え方は自然と実践できるようになったし、同じ考え方の人と働くことで高い成果をあげられていると思います。
※掲載記事内容は、2019年12月時点のものです。