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スプツニ子!さんと考える、リクルートはジェンダー平等を実現できるのか?

リクルートの取り組みジェンダー平等ダイバーシティ

2023年07月27日 転載元:Recruit Corporate Blog

スプツニ子!さんと考える、リクルートはジェンダー平等を実現できるのか?

リクルートでは、3月8日の国際女性デーに合わせ、従業員を対象としたDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)のスペシャルイベントを2023年3月末に開催。「なぜ、リクルートでダイバーシティは必要なのか?会議」と題し、世の中の動きとリクルートの現状、あるべき未来について考える機会を設けました。2部構成で実施したイベント第2部では、アーティストで東京藝術大学准教授のスプツニ子!さんを迎え、リクルート常務執行役員の岩下順二郎、リクルートワークス研究所『Works』編集長の浜田敬子とディスカッション。作品を通じてジェンダーなどの社会問題を提起してきたスプツニ子!さんの視点で、リクルートにおけるDEIの現在地に切り込んでいただいた、当日の様子をお伝えします。

※2023年3月に実施されたリクルート社内向けトークイベントのダイジェスト記事です/敬称略

イベントは、解説パートとディスカッションで構成。まずは日本国内のジェンダーギャップについて、ジャーナリストとして動向を追ってきた浜田敬子が解説しました。「国別のジェンダーギャップ指数ランキングにおいて、日本は146ヶ国中116位(2022年)」と、各種データを示しながら日本がジェンダー後進国である現状について紹介。その上で、日本のジェンダーギャップの背景には構造的な差別と根深い性別役割分業意識があると分析しました。また、不平等を是正するために、平等を達成するまでの過渡期には、女性に積極的にチャンスを与えていくのが重要だが、日本の企業の施策は仕事と家庭の両立支援に偏ってきたと指摘。両立支援制度は男性にも使いやすくして男性の家事育児への参画を促すと同時に、女性には積極的にキャリア支援をしていくことが必要だと話し、「男性がもっと家庭内のケア労働に参加するように、日本の働き方や雇用システムを構造から変えていく必要がある」と語りました。

浜田の解説の後は、リクルートにおけるこの1年のジェンダー平等に向けた取り組みについて執行役員の岩下順二郎が共有。冒頭で岩下は自身が入社した1989年頃を振り返り、「もともとリクルートは創業当時から、性別や学歴、国籍などに関わらず採用し、女性の管理職も多かったが、現時点では女性の管理職が男性と比較して少ない状況」と、社内の流れを紹介。「プライベートを軽視して仕事に集中するような “マッチョな働き方”ができないと活躍できない、管理職に任用されない…と、その働き方を希望しない多くの女性を無自覚に遠ざけていた」という課題を指摘。その上で、「仕事のやり方や働き方を変えて、多様な人が活躍できる組織にならないと、変化する世の中のニーズに対応できず、企業として生き残れない」と語ります。具体的な取り組みとしては、1組織に複数のマネジャーを配置して、多様な視点でメンバーをマネジメントする実験的組織を紹介。また、管理職要件を明文化し、任用の議論に無意識のバイアスが入らないようにしたことで、管理職候補者が男女とも増加したことなど、昨年度までの取り組みとその成果を報告しました。その後は、スプツニ子!さんが自身の経験や視聴者である従業員からの質問を交えながら、岩下・浜田とのディスカッションに。詳しい内容をお伝えします。

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