多様な働き方 ZIP WORK

「英語が堪能で、金融知識が豊富」滅多に出会えない人材が、ZIP WORKで見つかりました

キャリア

2018年09月25日

「専門性が高い仕事のため、経験者の採用に苦労している」。国内の労働人口が減少するなか、この課題を抱える企業は年々増加しています。日本政策投資銀行グループで、不動産ファンドの運用や海外ファンドに対する投資助言などを行っているDBJアセットマネジメント株式会社も、まさしく採用難に苦しんでいた企業でした。同社では、専門スキルを持つ人材に短い時間で仕事を任せる「ZIP WORK」の活用をスタートしたことで、求める水準の人材獲得に成功。この新しい働き方を受け入れたことで、企業にはどのようなメリットがあったのでしょうか。同社で総務部長を務める行森 康裕さんにインタビューいたしました。

―DBJアセットマネジメントがZIP WORKの活用を検討された経緯を教えてください。

行森 康裕さん

当社は、日本政策投資銀行グループの資産運用会社として、プライベート・エクイティ・ファンドなどを手掛けておりましたが、2017年4月に海外不動産ファンドを扱う部門を新たに立ち上げました。順調に拡大を続けていたのですが、その結果として立ち上げから携わってきた社員の業務負荷も増大。今の人員では限界ということで、当初はフルタイムの正社員採用を進めていました。

ところが、私たちが採用したい人材は、日々の運用実績に応じた数値分析や投資家に還元する情報提供などの管理業務ができる人。なおかつ、海外不動産ファンドを扱うわけですから、英語力も必要。最低限、「英語ができて、海外の不動産が分かる人」でなければならず、条件に合致する人がなかなかみつからなかったんです。

そこで、経験者採用には時間がかかることを見込んで、まずは既存社員の業務を補佐してくれる人で良いから探そうということに。リクルートスタッフィングに派遣スタッフの相談をしたのが、そもそものきっかけなんです。ただ、当社では過去にも別部門で派遣スタッフを受け入れてきたものの、英語力を筆頭に我々の求める水準が高いらしく、ぴったりの人材を探すのに苦労したり、就業しても残念ながら長続きしなかった方がいらっしゃいました。

当然、今回も簡単に見つかる訳ではないんだろうと思っていたところ、リクルートスタッフィングの担当者さんからご提案いただいたのが、「ZIP WORK」。時短ならば専門の業務経験と英語力を併せ持つ人がいるのだとご紹介いただいたんです。「フルタイムで条件に会う人を気長に待つ余裕もないし、試してみよう」とお願いしてみることにしました。

―短い時間だけ働く「ZIP WORKER」を受け入れることに、懸念はありましたか。

率直に言うと、社員の気質とマッチするか少し心配でした。これは当社だけでなく、いまだ日本の多くの企業が当てはまる気がしますが、残業を前提にして仕事を組み立ててしまいがちなところがあったんです。実際に別の部門では、長時間働ける人に来てもらいたいという声が上がっていました。
ただ、フルタイムの採用が難しいのは事実なので、その働き方は無理なのだと現場に理解してもらうしかない。幸いにも今回の部門では、マネジャーが勤務時間より専門スキルを重視していたので、「短い時間でも良いから即戦力の人に仕事をお願いしたい」ということでスタートできたんです。

行森 康裕さん

―実際のZIP WORKERにお会いされてみて、いかがでしたか。

まさに目から鱗でした。面談の前に簡単なご経歴を伺ったときから、明らかに専門性が高い印象を受けていたのですが、就業を開始してみると、こちらが想定していた通りの人材。私たちがずっと探し続けても見つからなかった人が、時間という制約を外したら、「あれ?こんなにすぐ見つかるんだ」と思いましたね。次第に、ZIP WORKで業務が上手くまわりはじめたことが社内に広まり、「うちの部門でも検討したい」と手を上げてくれるところも出てきました。

―ZIP WORKを導入する際に、気を付けたことや工夫したポイントはありますか。

お願いしたい業務を決めるだけでなく、組織全体の業務を整理する必要があると思いました。ZIP WORKERは短時間で業務を行っていただく分、漠然とした仕事の進め方だと上手く連携がとれません。そこを考慮して業務の流れや一人ひとりの役割分担を調整しないといけないですね。

また、やはり時間についてはとても意識するようになりました。たとえばミーティングをするにしても、ZIP WORKERが16時で退社するのであれば、それまでの時間でスケジュールを調整する必要がありますよね。全員がフルタイムだと、18時や19時からの打ち合わせでもやろうと思えば出来てしまうという一面がありましたが、それは無理です。日中の時間帯で集まれるように、時間管理の意識が高まったと感じますね。ZIP WORKの場合は専門スキルの必要なコア業務をお任せしている分、ミーティングに参加いただきたい機会も多く、この意識は特に必要になってくると思いました。

―ZIP WORKという新しい働き方を受け入れてみて、どんなメリットがあったとお感じでしょうか。

行森 康裕さん

ZIP WORKは、高度な専門性を持つ人材を獲得できたという直接的なメリットも大きいですが、それと同じくらいマネジャーの意識変革につながった側面があります。もはや、「スキルが高くて、残業も厭わないような人」を苦労せず採用できる時代ではありませんから、その事実を認識することが必要。そのうえで、適材適所で上手く仕事を割り当てて、短時間でも成果を発揮できる人に仕事をお任せしていけるどうかで、組織の成長も変わってくる気がしました。

まさに世の中が働き方改革と言われているなか、企業はこれまでの考え方を変えていかなければならない。多様な働き方を尊重し、実践していく一歩になったと思っています。

また、多様な働き方を受け入れる過程で、仕事の見直しをすること自体に大きな効果がありましたね。改めて部門全体の仕事を俯瞰してみると、事業の成長に伴って手薄になっている業務や、二度手間になっている業務もみつかります。これまで何となくやってきた業務を明確に定義し、見える化することで、組織全体の生産性を上げていくこともできました。

企業概要

  • DBJアセットマネジメント株式会社
    主な事業内容:不動産ファンド等の運用及びアセットマネジメント/プライベート・エクイティ・ファンド投資、インフラ・ファンド投資、海外不動産ファンド投資等に係る投資助言・代理業務または投資一任業務

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