※あんふぁんWeb 3/27掲載分※
この記事でご紹介している「「iction!みらい家計シミュレーション」は、2022年9月末をもちまして終了させていただきました。
新たに、人生100年時代に役立つ「お金」と「働く」をテーマにした記事をリリースしております。ぜひご覧ください。
教育費や家族の変化...いつ、どれくらいお金がかかるか知ってる?
小さな「できた!」が、日々増えていく幼児期の子どもたち。わが子の成長を見守りながら幸せを感じる一方で、「子どもを育てるにはお金がかかると聞くけれど、現状維持で将来家計は回る?」「パパに何かあったときの備えや老後のお金についても、今からきちんと考えておくべき?」など、将来への漠然とした不安を感じているママもいるのでは?
そうした見えない不安を軽減し、家族の人生プランのさまざまな選択肢をWeb上でリアルに検証できるお薦めツールが、リクルートが展開する「iction!みらい家計シミュレーション」(以下「みらい家計シミュレーション」)。所要時間約5分で簡単にお金周りの全体像をグラフ形式で分かりやすく判定。多彩な設定方法により、「ざっくりと知りたい」「かなり細かく検証したい」というどちらのニーズにも応えられるのが魅力です。 占い感覚で診断でき、見過ごしがちな長期的な家計プランニングの救世主になってくれそう。
そこで、「みらい家計シミュレーション」を監修したファイナンシャル・プランナー(FP)の氏家祥美さんが、あんふぁん世代に起こりがちな"家計の落とし穴"についてアドバイス。2児の母で、専業主婦を7年経験したのち、お金の専門家としてのキャリアを開化させた氏家さんから、無理のない現実的なアクションで"家計のみらい"を黒字化するポイントや家計簿ツールを活用した家計管理のコツを聞きました。
あんふぁん世代の30年後、「約4割が赤字」のリアル
「みらい家計シミュレーション」利用者のシミュレーションデータを分析すると、30代の子育て世帯全体の38%が65歳時点の家計が赤字になる、という結果になりました(*)。専業ママの中には、「私たちの母親世代は子どもを2人育てて十分やっていけた。平均的な収入はあるのに、どうして赤字になるの?」と心がモヤモヤとする人もいるでしょう。
現代は消費税が導入され税率も段階的に上昇し、社会保険料も年々上昇、終身雇用神話が崩れつつあるなど、30年前とは社会構造がかなり異なっていることも一因。また、教育費や住宅費などの大きな固定費は「働いている」「働いていない」に関わらず平等にかかるもの。こうした点から、「パパの収入だけで家計をやりくりをしていける」というのは、今ではとても贅沢な選択肢になったとも言えます。
将来の黒字家計と赤字家計を比べると、赤字家計の生活費が「月5万円」高いという支出傾向もデータから分かりました(赤字・黒字家計における「住居費」と「教育費」を除く毎月の支出額の中央値を比較)。未就学児を育てる世帯の家族年表を書き出してみると、最初の15年は入学や行事など楽しいイベントが目立ち、続く15年は子どもの大学進学や住宅ローン、介護など、家計負担の重い要素が見えてきます。
健全な家計運営のためには、長期的な視野で収支を見直すことがとても大切。赤字家計と黒字家計の差はどこから生まれるのか、子育て世帯が陥りがちな3つの落とし穴を紹介します。
(*)「みらい家計シミュレーション」を実施した、子どものいる30代既婚女性のデータ約16万件から抽出。
専業&兼業ママの各ボリュームゾーンと将来の貯蓄見込み状況
●専業ママ...世帯年収400~600万、教育費は人並みにかけたい(高校から私立進学を想定。勉学に必要な塾と子どもがやりたい習い事はさせる予定)→ 貯蓄見込み:赤字47%
●兼業ママ(パート・アルバイト)...世帯年収500~600万、教育費はあまりかけない(高校までは公立、大学は私立も検討。習い事はあまりさせない)→ 貯蓄見込み:赤字39%
子育て家計が陥りがちな3つの落とし穴
落とし穴1:目先しか見えていない
大きな出費の少ない"今"を基準に財布を緩めているうちに、将来必要な子どもの大学進学や親の介護、老後資金といったまとまった支出に対応できなくなることがあります。
落とし穴2:固定費が家計を圧迫
固定費比率が高い家計は赤字になりがち。住宅費も教育費も一度決めたら、毎月・長期にわたって確実にかかる固定費です。優先順位を意識し、慎重に決めましょう。
落とし穴3:予算を意識しないふんわり支出
ママ友ランチや子どもの習い事など「子どものため」名目の消費行動が、じわじわと家計を圧迫していることも。教育費や食費など家計に散らさず、「ママのお小遣い」として予算化を。
⇒ "今"だけでなく長期的な収支を"見える化"し、赤字を回避!
現在の収支や家族の状況を入力するだけ!5分で簡単「みらい家計シミュレーション」
ますます多様になるライフプランに合わせて未来をイメージするために生まれた「みらい家計シミュレーション」。パソコンやスマホから、たった5分で将来の家計が視覚的に分かりやすく、さまざまな未来の選択肢を繰り返し検証可能。早速シミュレーションしてみましょう!
※「iction!みらい家計シミュレーション」は年金・退職金を考慮しないため、65才までの結果表示となります。
みらい家計シミュレーションのポイント
1.パソコンやスマホで無料で使える
2.面倒な登録不要&約5分で簡単
3.条件を変えて何度でも試算可能
4.結果をLINEで家族と共有
家庭の状況がリアルに試算できる
使い方は、家族構成や現在の収入など、画面上に表示される項目に沿って入力していくだけ。学校の費用や賃金推移といった具体的な金額が分からなくても世間の平均値を基に計算してくれます。臨時支出や住宅ローンなど細かな設定もできるので、より詳しく知りたいニーズにも対応。 子どもの進路はどうするか、購入する住まいの物件価格はいくらにするか、働いてみたらどうなるか...など条件を変えて何度もシミュレーションできるのもうれしい!
赤字?黒字?いつどれぐらいかかるか一目で分かる
FP氏家さんからの、一言アドバイス付き。結果のグラフからは、将来の家計が黒字か赤字か、どこで赤字に転落するのかが一目瞭然です。
家族全員の未来年表とともに、子どものライフイベントにいくらかかるか、65歳定年退職時に貯蓄がいくらあるかなどもグラフで分かりやすく表示。住まいの購入時期や毎月の貯蓄目標など将来への備えの参考になります。
あんふぁん読者も体験
まさかの700万円赤字! もっと家計を引き締める必要を実感
黒字化のため再トライ! 年子の教育費負担に備える意識が
今からはじめたい!"みらいの家計"のためにできること
子どもが幼稚園に通っている日中にできる時短ジョブ、在宅でできる仕事など、家庭を大切にしつつ、「子育てしながら、働く」という働き方の選択肢が広がりました。あんふぁん世代のママには、今の時間を大切にしつつ、家族の30年後・35年後を意識することで、時間を上手に使って始めた仕事や資格取得のための勉強が、将来の選択肢を広げるという視点も持って過ごしてもらえたらと思います。
幸せな"みらいの家計"への第一歩
ライフプランを夫婦で共有!
「みらい家計シミュレーション」で、長期的な視点を持つ機会に。結果は夫婦で共有し、ライフプランを話し合いましょう。ゴールから逆算すると、今するべきことや選択肢が見えてきます。
教育費は、ゴールから準備
子育ての大変さは0歳がピークですが、教育費のピークは後から訪れます。大学資金など、子どもの教育資金を早めに準備していくことで具体的にかかる教育費の概算が分かります。
今を将来につながる準備期間と捉えて
期間限定の子育てを大切に、今は将来について考え準備する時間でもあると捉えて。無理のない範囲で、仕事を始めるのも手。例えば月2万円の収入が30年で720万円と大きな金額になります。子どもの成長に合わせて、ステップアップを目指しましょう。
〈2022年9月30日 更新〉