両立支援 「【笑顔のイクボスを目指す上司向け】 部下から妊娠報告を受けたら!?上司の心得」
《つわり》妊娠中の女性の気持ちが理解できる!?つわり入門【上司の心得03】
妊娠中の部下の体調管理 、 iction!の取り組み 、 職場マネジメント
2020年03月23日
iction!が提供する「笑顔のイクボスを目指す上司の心得」
部下の妊娠と仕事の両立・職場復帰をサポートする上で、上司が知っておきたい情報を、12回にわたってお伝えいたします。
「つわり」といえば、映画やドラマで女性が突然吐き気を覚え、トイレや洗面所で「つわりが来た=妊娠した」と気づくシーンを思い出す方がいるでしょう。しかし、実際につわりがどんな症状なのかを知っている方は、あまり多くないのでは?
妊娠中の部下にどう対応すればよいのか、「つわり」を知ると見えてくるかもしれません。その驚きの症状をぜひ知っておいてください。
<つわりの症状例>
- とにかく吐き気が続くので、食事がまともに食べられない。
- 満員電車で周囲の匂いに耐えられず、長く乗っていられない。
- 空腹になると吐き気や胸やけがするので、ずっと食べてしまう。
- 日中も、とにかく眠くて仕方がない。気を失いそうになるほど。
- ひたすらよだれが出てくる。よだれを飲み込み続けて、筋肉痛になるほど。そのためガムや飴が欠かせない。
きっと驚きの症状ばかりですよね。上から順に、「吐きづわり」「においつわり」「食べづわり」「眠りつわり」「よだれづわり」といわれています。つわりは、実際に妊娠を経験しないと、症状や期間など詳しく知らないもの。つわりを知れば、妊婦がなぜ情緒不安定や神経質になりやすいのかといったことが理解できるのではないでしょうか。
つわりは人によって全然違う
症状の次に知っていただきたいのは、つわりは人によっても、妊娠週数などによっても全然違うということ。例えば、上に紹介した5つの症状のうち、どれか1つのみの人や、複数の症状が出る人もいますし、どれにもならないことも。また、同じ人でも1人目の子どもを妊娠したときはまったくつわりがなかったのに、2人目の妊娠で重いつわりの症状に悩まされるなど、人によってもそのときによっても症状の強弱は様々。つわりで長期間寝込んだり、入院したりするケースもある一方で、つわりにはあまり苦しむことなく出産を迎えることもあります。
とはいえ、典型的なつわりのパターンはあります。
つわりの多くは、妊娠4週目くらいから始まり、8週〜11週目(妊娠3カ月)でピークに達し、15週目(妊娠4カ月)くらいになるとかなり落ち着きます。
働く妊婦さんの場合、比較的よく見られるのは「においつわり」で通勤ラッシュに苦しむケース。また、ピーク時は、「吐きづわり」で出勤できなくなることも珍しくありません。
先ほど述べた5つの症状以外にも、妊娠に伴って疲れやすくなったり、貧血になりやすくなったり、足がつったり、食べ物の好みが変わったり、便秘や頭痛、肩こり、腰痛に苦しむこともよくあります。また、なかには後期つわりに苦しむ妊婦さんもいます。
法律も踏まえて、ケースバイケースで対応を!
つわりの症状は一人一人違うので、その対応は、ケースバイケースで柔軟に進めていくほかありません。例えば、通勤ラッシュがつらい場合には、ラッシュ時を避ける時差出勤を検討した方がよいでしょう。眠りつわりの場合には、時間短縮勤務や休憩の時間や回数を増やすといった対策が必要になるかもしれません。吐きづわりで休まざるを得ないときや、入院が必要になるケースもあります。
いずれにしても、今はどんな状態なのか、これからどんなことがあり得るのかをこまめに確認し、他のメンバーとも相談しながら、本人の症状に合わせた対策を考えることが大切です。
一方、つわりがあまりひどくなく、働くのに大きな支障がない場合、むしろ今までどおりに働いた方が気分がよいというケースもよくあります。とはいえ、無理は禁物で、適度な休憩を取った方がよいことは間違いないので、妊娠中の部下の働きすぎにはくれぐれもご注意を。今は特に症状が出ていなくても、突然具合が悪くなるケースもあるので、「通勤途中の休憩場所や清潔なトイレを事前に確認しておいた方がいいのでは」とアドバイスするといいでしょう。
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