ミドル・シニアの可能性を拓く際には、既存の研修以外の学びの場が必要かもしれない。立教セカンドステージ大学は、50歳以上の「学び直し」「再チャレンジ」「異世代共学」を目的とするユニークな場だ。学長補佐で立教大学法学部教授の河村賢治氏、講師で立教大学名誉教授の栗田和明氏にお話を伺った。
人生のセカンドステージの「入り口」での学び
河村:立教セカンドステージ大学(RSSC)は、2008年4月に立教大学が50歳以上のシニアのために創設した学びの場です。当時、団塊世代が一斉に定年退職したため、そうした方々の退職後サポートが社会課題になっていました。RSSCは、人生のセカンドステージにおいて、受講生が「自由な市民」としての生き方を自らデザインできるようにサポートすることをコンセプトにスタートしました。
栗田:RSSCは、いわばセカンドステージの「入り口」です。入り口で学んだことが、今後長く続くセカンドステージで必ず役に立つ、という発想でカリキュラムを用意しています。
河村:人によっては、サードステージ、フォースステージかもしれませんが、いずれにしても、これまでと違う物の見方を身につけ、次のステージに進んでいただくための場、と定義しています。