ミドルシニア
活躍の条件は、年齢よりもスキルや能力
定年を迎えても働く意欲に溢れている人。
前向きなチャレンジをつづけるミドルシニアが増える中で、企業も彼・彼女らの積極採用を行うケースが増加しています。
ミドルシニア活躍のポイントは、年齢という色眼鏡を外し、本人のもつ専門性やスキル、個性に着目すること。シニアだからと安易に「誰でもできる仕事」を任せるのではなく、「あなただからお願いしたい仕事」を任せていくことが鍵になります。
ミドルシニアをもっと知る
- テーマをとりまく現状
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世の中が思っている以上に、
ミドルシニアは可能性に溢れている第二次ベビーブームの団塊ジュニア世代も間もなく50代に突入。日本の総人口におけるミドルシニアの割合が今後も増加の一途をたどるのは、周知の事実です。しかし、人生100年時代とも言われる中、この尺度で捉えてみると50歳も60歳もまだまだ人生の折り返し。定年を迎えても働く意欲に溢れ、これまでの経験をいかして新たなチャレンジをする人たちが増えています。
一方、企業としても慢性的な人手不足がつづく中、経験豊富なミドルシニアに注目して、嘱託制度の拡充やミドルシニアの積極採用を行うケースが増加。リクルートの人材紹介事業では50代以上の転職実績が2015年から倍増しており、企業と個人双方のニーズが合致する形で、少しずつその門戸は開いてきたことが分かります。
ただし、ミドルシニアの活用はまだ試行錯誤の段階なのが社会の実態。例えば、「シニアでもできる仕事」として過度に負担の少ない仕事しか任せなかったり、年齢の若い上司がミドルシニアのマネジメントに悩んだりと、本人も自分の実力をいかしきれず、職場も彼らをもて余すといった状況に陥るケースも少なくありません。「シニアでもできる仕事」ではなく、「あなただから任せたい仕事」にアサインすることができるか。そして実際に活躍してもらうことが、ミドルシニアの雇用を推進する上での大きな鍵となってきています。
- 働きやすい職場づくりの3つの工夫
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アンコンシャスバイアスを取り除く
アンコンシャスバイアスとは、人が無意識に抱く偏見、思い込みのこと。ミドルシニアは仕事への意欲が低い、体力がない…と勝手に思い込んでいませんか。一口にミドルシニアと言っても、健康状態・能力・意欲…どれも人それぞれ。非常に個別性が高いため、一人ひとりのもち味をきちんと見極めることが必要です。彼らのもつスキルや専門性をいかせるような、本人に見合った仕事の割り振りの検討を。
自らの市場価値に気づいてもらう
社内しか知らない人、同じ仕事をつづけてきた人ほど、定年を迎えたあとに自分の居場所を見失ってしまいがち。逆に、自ら積極的に次のチャンスを求めて外の環境へと転職した経験のある人ほど、60代に入っても自分の活躍できる場所を手に入れ、生き生きと仕事をしている調査結果も。このちがいは、自分の市場価値を客観的に捉えた経験の有無によるもの。現役時代から社外接点や協働の機会をもち、自らの市場価値を評価できる機会を設け、ミドルシニアの前向きなセカンドキャリアを促しましょう。
仕事の任せ方を工夫し、誰かの役に立つ実感を
定年を迎えたシニアが働きたいのは、ただ暇な時間を持て余しているからでも、お金のためだけでもありません。現役時代に培ってきた経験や能力を使って、周囲や会社の役に立ちたいという貢献欲求も働く理由。この気持ちを尊重することで、若手の教育係や組織の潤滑油として大活躍してくれます。また、仕事を任せる際は、一人でやらせるのではなくチームで補完し合うようなアサインをする。組織も本人も安心でき、若手×シニアといった異なる強みの掛け合わせも生まれます。
- リクルートグループの取り組み
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ミドルシニア派遣
少子高齢化に伴い、50代以上の派遣スタッフの割合が増加中。スタッフサービスグループでは、製造、介護領域等において多数のシニアが活躍。リクルートスタッフィングでは、シニア・プロフェッショナル派遣サービスを展開。経理・財務や法務・知財等、培ってきた経験や知識を活かせるお仕事への派遣案件も増加しています。
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※2020年3月現在の情報です
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